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―花火―③

Auteur: 相沢蒼依
last update Date de publication: 2026-02-21 09:43:46

『穂高さんっ、白々しい演技は止めてください。この間は酒の勢いとかいろんなものが手伝ったから、ここでしちゃったけど、もうしませんからね』

「何をだい?」

『穂高さんってば、もう!!』

 テレが頂点に達した千秋がうがーっと声を荒げたので、誤魔化すべく左頬にちゅっと音の鳴るキスをしてあげると、いきなり大人しくなってしまった。

「やっぱり可愛いな、千秋は」

 何をすれば大人しくなるのか、分かっているモノ勝ちだ。

 内心ほくそ笑みながら千秋の手を掴み、そのまま砂浜へと引っ張って行く。ゆったりと歩いて進んで行くと、月明かりに照らされた足元にあるそれが光り輝いた。

「おっ、いい物発見」

 薄暗がりで仕事をするようになってから夜目が利く様になったお陰で、こういった嬉しい発見が出来ることが増えた。勇んでそれを拾い上げ、見えやすいように千秋の目の前にそっと差し出してあげる。

『貝殻?』

「ん……。ロウソクの土台に、ピッタリかと思うのだが」

『よく見つけましたね? こんな暗い夜なのに』

 確かに月が照らしていたといっても、ものすごく頼りなさげな三日月だったが、貝殻が白いお陰もあって、簡単に見つけられたのだ
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